コーヒーブレイクのメリットは?効果的な取り方やオフィス導入手順を解説

仕事中、集中力が途切れたときや気分転換したいときに、一杯のコーヒーとともに短い休憩をとる「コーヒーブレイク」。多くのビジネスパーソンにとって、日々の業務に欠かせない習慣となっているのではないでしょうか。

本記事では、「コーヒーブレイクがもたらす具体的な効果」や「仕事の生産性を高める効果的な取り入れ方」についてわかりやすく解説します。

コーヒーブレイクを適切に取り入れることで、生産性の向上や社内コミュニケーションの活性化にもつながるため、近年では福利厚生の一環としてオフィスに導入する企業も増えています。

記事の最後には、コーヒーブレイクをオフィスに導入したい企業向けに、「オフィスにコーヒーブレイク制度を導入する際のポイント」も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

コーヒーブレイクとは?

「コーヒーブレイク」とは、仕事や勉強の間にとる短い休憩時間のこと。名前のとおりコーヒーを飲む休憩を表すことが多いですが、飲むものは必ずしもコーヒーでなくてもかまいません。紅茶やお茶などを飲んだり、クッキーなどをつまんだりと、一時的に仕事から離れて小休憩すること全般を表す言葉として使われています。

ちなみにコーヒーブレイク(coffee break)は和製英語ではなく、英語圏でも使われている言葉です。コーヒーブレイク発祥の地とも言われているアメリカでは、多くの企業で日常的にコーヒーブレイクが取り入れられています。

アメリカに限らず、世界各国には独自のコーヒーブレイク文化が存在します。一例を見てみましょう。

  • ⚫︎スウェーデンの「フィーカ(Fika)」
  • ⚫︎フィンランドの「カハヴィタウコ(Kahvitauko)」
  • ⚫︎イタリアの「パウサ・カフェ(Pausa caffè)」
  • ⚫︎フランスの「ポーズ・カフェ(Pause-café)」

各国のスタイルは様々ですが、「仕事の合間にリフレッシュし、英気を養う」という目的は世界共通です。コーヒーブレイクは、効率的で人間らしい働き方を支える重要な要素であると言えるかもしれません。

コーヒーブレイクの具体的な効果

張り詰めた緊張をほぐし、心身ともにリフレッシュさせてくれるコーヒーブレイク。コーヒーブレイクは、作業の生産性向上やコミュニケーション活性化に役立っており、特にビジネスの場でその効果が注目されています。

コーヒーブレイクを取ることで期待できる4つの効果を具体的に見ていきましょう。

1.仕事の生産性向上

人間の集中力の限界は40分から90分程度と言われています。長時間同じ作業に集中していると、脳や体に疲労が溜まり、どうしても作業効率が落ちてしまうからです。

厚生労働省も「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」の中で、『1時間の作業の中で短い小休止を複数回とること』や『1時間の作業が終わったあとは15分~20分作業を休止すること』などを推奨しています。

この「作業休止」の時間にコーヒーブレイクを取り入れることで、気持ちに一区切りつけることができ、脳をリフレッシュさせることができます。結果として集中力が回復し、仕事の能率アップにつながる可能性があります。

※参考:情報機器作業における労働衛生 管理のためのガイドライン

また、コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があり、集中力をサポートする効果が期待できます。コーヒーと集中力の関係については、以下の記事でも詳しく解説しています。あわせてご参考ください。

コーヒーで仕事の集中力は上がる?効果的な飲み方やおすすめの時間帯

2.社員のコミュニケーション促進

コーヒーブレイクは、社内のコミュニケーションを促進する潤滑油としての役割も果たします。

例えば、長丁場の会議の合間などに参加者全員でコーヒーブレイクを取ることで、張り詰めた空気を和らげることができます。意見を出しやすくなるリラックスした雰囲気が生まれ、役職や部署を越えた会話の中から新しいアイデアや連帯感が生まれることも。

オフィス内にコーヒースペースやコーヒーマシンを用意すれば、休憩中に自然と人が集まる空間が生まれ「社員同士のコミュニケーションを生み出す場」として機能させることができるでしょう。

3.座りすぎを解消して健康に寄与

近年、長時間のデスクワークによる健康リスクが問題視されています。座りすぎは血行不良や運動機能の低下を引き起こす危険性があり、座りすぎによって死亡リスクが高まるという研究データも報告されています。

こうした座りすぎの健康リスクを低減するためには、30分から1時間に1回は立ち上がり、体を動かすことが推奨されています。コーヒーブレイクを定期的に設ければ、コーヒーを飲むことを目的にこまめに立ち上がることになり、デスクワークの座りすぎ対策に有効です。

4.職場の満足度アップ

オフィスに「コーヒースペース」や「カフェエリア」を設けることで、職場環境が向上し社員の会社への満足度や帰属意識を高める効果も見込めます。コーヒーブレイクそのものが持つリフレッシュの力も活用でき、職場の満足度アップにもつながるため、企業にとってはメリットの高い施策です。

以下の記事では、国内企業が福利厚生やリフレッシュのためにカフェスペースを作った事例について詳しく紹介しています。ぜひあわせてご確認ください。

【事例付き】オフィスにカフェスペースを作る!効果や導入のポイント

コーヒーブレイクは労働者の権利!フィンランドの「カハヴィタウコ」

なんと、コーヒーブレイクが「制度」になっている国もあります。

フィンランドでは、コーヒーブレイクのことを「カハヴィタウコ(kahvitauko)」といい、プライベートから仕事の場にいたるまであらゆる生活に馴染んだ文化になっています。このカハヴィタウコは法律によって「労働者の権利」として保障されており、業種にもよりますが「労働時間が6時間以上の場合、コーヒー休憩を2回設けること」などの決まりがあります。

そのような背景もあって、フィンランドの町中では、労働者が連れ立ってカフェでコーヒーを飲みながらリラックスした会話を楽しむ風景が当たり前のように見られます。

そんなフィンランドは、国連が発表している世界幸福度ランキングでの1位常連国。かつ国民一人あたりのGDP(国内総生産)も世界トップクラスです。コーヒーブレイクが生む豊かな時間が国民の「幸福度」を上げ、さらに仕事の効率を上げるという良い循環を生み出す理由のひとつになっているのかもしれませんね。

コーヒーブレイクの効果を最大化するタイミングとは

リフレッシュや生産性の向上など、様々なメリットがあるコーヒーブレイクですが、その効果を最大化するには取り方にポイントがあります。

コーヒーブレイクの効果を高めるには、以下3つのタイミングを意識してみましょう。

  1. 1.1時間以上作業を継続しているとき
  2. 2.集中したい30分から1時間前
  3. 3.眠気や疲れを感じたとき

それぞれ理由と詳細を解説します。

1時間以上作業を継続しているとき

前述の通り、集中力と健康の観点から1時間以上の連続作業は避けるべきだとされています。たとえ自分では「集中力が続いている」と感じていたとしても、1時間程度で一度コーヒーブレイクを取りましょう。

コーヒーを飲むために自席を立ち上がることで座りすぎの解消につながるほか、歩くことで脳がリフレッシュされて高い集中力が続きやすくなります。

集中したい30分から1時間前

コーヒーに含まれるカフェインの覚醒作用は飲んですぐに表れるわけではありません。コーヒーを飲んでから約30分から1時間ほどで血中のカフェイン濃度が最大になり、その後数時間カフェインの作用が持続すると言われています。

そのため、重要な会議や集中が必要な資料作成など、「ここ一番」のパフォーマンスを発揮したい時間の30分から1時間前を狙ってコーヒーブレイクを取るのがおすすめです。

眠気や疲れを感じたとき

昼食のあとや残業中などで疲れを感じたときは、無理に作業を続けるよりも短時間でもコーヒーブレイクを挟んだほうが効果的です。

昼食のあとの眠気対策におすすめしたいのが、コーヒーを飲んでから短い仮眠を取る「コーヒーナップ」。15分から20分程度の短い仮眠の「前」にコーヒーを飲むことで、短時間でスッキリと目覚めつつ、目覚めた後の集中をサポートします。

ただし、夕方以降にコーヒーを飲む場合は睡眠の質に影響する可能性があるため注意しましょう。コーヒーを飲むと眠れなくなる体質の方は、カフェインレスコーヒーなどをうまく活用してコーヒーブレイクをとるのがおすすめです。コーヒーの香りが気分転換になり、集中力の維持に役立ちます。

コーヒーブレイクはどこで取るのがおすすめ?

コーヒーブレイクは取る場所を変えることでもその効果を高めることができます。おすすめの場所とそれぞれのメリットを解説します。

オフィス内のコーヒーエリアや休憩室

最も手軽かつ効果的なのは、自席から離れたオフィス内の専用スペースでコーヒーブレイクを取ることです。

自席で休憩すると、電話やパソコンの通知、着手中の作業などが気になって心身をリラックスさせることが難しくなります。物理的に作業スペースから離れることで、オンとオフが切り替えやすくなり短時間でも高いリフレッシュ効果が期待できます。

好きなドリンクが選べる休憩室やコーヒースペースのあるオフィスであれば、より社員のリラックス効果は高まるでしょう。

外のカフェや公園など

アイデアが煮詰まったときや、眠気が強い場合は、思い切ってオフィスの外に出てコーヒーブレイクを取りに行くことも検討してみましょう。

外の空気を吸いながら歩くことで脳が活性化され、ひらめきや集中力の回復効果が得やすくなります。また適度に運動することにもなるため、健康増進やストレス解消の観点でも効果的です。

ただし、移動に時間がかかりすぎたり休憩時間が長くなりすぎると、業務のスピードに支障が出る可能性もあります。あくまでも短時間の気分転換として活用するのがポイントです。

テレワーク中ならオンラインでコーヒーブレイクを

テレワークの場合一人で黙々と作業を続けることが多くなり、孤独感を感じたり、コミュニケーション不足に陥ったりしがちです。

そんなテレワーク中におすすめなのが、オンライン会議ツールを使った「バーチャルコーヒーブレイク」です。バーチャルコーヒーブレイクとは、オンライン上で同僚や上司と通話しながら雑談などを楽しむ小休憩を指します。

お互いにコーヒーを飲みながら雑談をすることが良い気分転換になり、在宅ストレスの軽減や集中力の維持に役立てることができます。

コーヒーブレイクで楽しみたいおすすめメニュー

コーヒーブレイクでは、「何を飲むか」にこだわることで、より深いリラックスや良い気分転換につながります。ここでは、状況別におすすめのコーヒーメニューをご紹介します。

集中力を高めたいとき:ホットのドリップコーヒー

会議前や集中したいときに取るコーヒーブレイクでは、ホットのドリップコーヒーをブラックで飲むのがおすすめです。

ホットにすることでコーヒーの香りが豊かに立ちやすくなり、香りによるリフレッシュ効果が期待できます。ブラックコーヒーの苦みで、気分をシャッキリと整えることができるでしょう。

リラックス・疲労回復したいとき:カフェオレや甘いアレンジコーヒー

疲れを感じたとき、一息つきたいときは、ミルクをたっぷり加えたカフェオレや、少し甘みを加えたアレンジコーヒーを試してみましょう。ミルクのまろやかな甘みが、心を落ち着かせてくれます。

また、適度な糖分は脳のエネルギー源となるため、疲労回復をサポートし仕事への活力を与えてくれます。

気分転換したいとき:キリッと冷やしたアイスコーヒー

気分をリフレッシュしたいとき、新しいアイデアを出したいときなどには、目が覚めるような冷たいアイスコーヒーはいかがでしょうか。アイスコーヒーの冷たさと爽やかな苦みが口の中をさっぱりとさせ、気分をすっきりとさせてくれます。

なおオフィスで美味しいアイスコーヒーを飲むには、抽出後すぐにたっぷりの氷で急冷させることが大切です。詳しい方法は、以下の記事をあわせてご覧ください。

オフィスでアイスコーヒーを楽しむ方法!美味しい飲み方や淹れ方を解説

コーヒーブレイクに合わせたいコーヒーマリアージュ

コーヒーブレイクの満足度をさらに上げるためには、コーヒーと一緒に楽しむお菓子や軽食にもこだわってみませんか?

ここでは、オフィスでも手軽に楽しめる「コーヒーブレイクにぴったりのコーヒーマリアージュ」を3つご紹介します。

チョコレート

苦みのあるコーヒーとコクのあるチョコレートは王道の組み合わせですが、コーヒーブレイクで楽しむおやつとしても優れています。

チョコレートの甘みが仕事の疲れを癒やし、気分をリフレッシュさせてくれます。カカオの香りはコーヒーと非常に相性が良く、リラックス気分も高めてくれます。

片手でつまめるサイズなので、自席のコーヒーブレイクでも手軽に取り入れられる点もオフィス向きです。

ナッツ類

アーモンドやくるみ、マカデミアナッツなどもコーヒーブレイクのお供に最適です。ナッツの香ばしさは、コクや甘みのある深炒りコーヒーにとてもよくマッチします。

カリッとした歯ごたえのナッツ類は、気分転換にぴったり。ナッツには良質な脂質やビタミンも含まれているので、健康に気遣う人にも特におすすめです。

サンドイッチやパン

小腹がすいたときや少し長めの休憩が取れる場合は、サンドイッチやパンとコーヒーを合わせて、軽食を兼ねたコーヒーブレイクを取ってみましょう。

合わせるコーヒーは、程よい酸味を含んだ中炒りから中深炒りがおすすめ。ホンジュラスやコロンビアといった滑らかなボディを持った中南米産のコーヒーを選ぶと、旨味を引き立てつつすっきりとした味わいが楽しめます。

コーヒーブレイク制度をオフィスに導入するには

ここからは、実際にオフィスにコーヒーブレイクを制度として取り入れる方法を以下の手順で解説していきます。

  1. 1.コーヒーブレイク導入の流れ
  2. 2.コーヒーマシンを設置する場合のポイント
  3. 3.コーヒーブレイク制度を導入する際の注意点

1.コーヒーブレイク導入の流れ

コーヒーブレイクを会社の制度として導入するには、以下の流れで進めていきましょう。

  1. 1.導入の目的や予算を決める
  2. 2.コーヒーの提供方法を決める(コーヒーマシンを置く、外部のカフェを誘致する、ドリップバッグやインスタントコーヒーを設置するなど)
  3. 3.運用ルールを策定し、従業員に周知する
  4. 4.運用を開始する

コーヒーブレイクの制度を導入し有効活用するには、導入前に目的を明確にすることと、導入後も定期的に効果測定を行うことが重要です。

コーヒーの提供方法によっても予算が大きく異なるため、複数の方法を比較検討しながら導入目的と照らし合わせて判断しましょう。

例えば、既存のスペースにコーヒーマシンを設置するだけなら初期費用は数万円~数十万円ほどですが、新たにカフェエリアそのものを構築する場合、規模によっては数百万円ほどの費用がかかるケースもあります。

オフィスにカフェエリアを設ける手順や費用などの情報は、以下の記事で詳細を解説しています。

【事例付き】オフィスにカフェスペースを作る!効果や導入のポイント

コーヒーマシンを設置する方法について

オフィスで最も手軽かつ質の高いコーヒーブレイクを実現するには、オフィス内の一角にコーヒーマシンを導入する方法がおすすめです。コーヒーマシンがあればいつでも淹れたてのコーヒーを楽しむことができるうえ、コーヒーマシンのあるエリアが「社員憩いの場」としても機能します。

オフィスのコーヒーマシンには様々なタイプがありますが、最もおすすめなのは「カプセル式」のコーヒーマシンです。カプセル式コーヒーマシンには、オフィスに最適な以下の特徴があります。

  • ⚫︎個包装のカプセルを使って抽出するため、常に新鮮なコーヒーが楽しめる
  • ⚫︎様々な銘柄のコーヒーや、カフェインレスコーヒー、紅茶や緑茶などメニューが豊富なサービスが多く、多様なニーズに応えられる
  • ⚫︎抽出後は使用済みのカプセルを捨てるだけなので、粉が飛び散らずメンテナンスが簡単

例えば、UCCが提供するカプセル式コーヒーシステム「ドリップポッド」は、プロのハンドドリップの味わいを再現し、コンパクトな設計で設置場所を選ばないため、多くの企業で採用されています。

オフィスコーヒーの選び方や詳しい設置の手順については、以下の記事でも詳しく解説しています。あわせてご確認ください。

福利厚生にオフィスコーヒーを導入したい企業必見|効果やメリット・デメリット

コーヒーブレイク制度を導入する際の注意点

コーヒーブレイクの制度を導入する場合、以下のポイントについて事前に検討しておきましょう。

コストの負担をどうするか

コーヒーのサービスを提供する場合、コーヒー豆(カプセル)やミルク・砂糖といった消耗品費や、コーヒーマシンのレンタル代などのランニングコストがかかります。これらを「全額会社負担」にするのか「従業員の一部負担」にするのかを事前に決める必要があります。

また正確なコストを測定するために、制度導入後は利用頻度の計測を行うようにしましょう。

運用ルールの設定

コーヒーブレイクの「取得回数」「取得時間」について、ある程度のルールを決めておくことも重要です。

例えば、「1回あたり15分以内」「業務に支障が出ない範囲で自由に取得可能」など、自社の働き方に合わせてルールを設定します。厳格にしすぎてしまうと制度が形骸化するおそれもありますが、節度を持った利用になるようなルール設定が必要です。

本格的に導入する前に「お試し期間」などを設けることも有効です。適宜利用の実態を調査しつつ、ルールを調整していきましょう。

まとめ|質の高いコーヒーブレイクで、生産性と満足度の向上を

コーヒーブレイクは、単なる休憩時間ではなく、仕事の生産性向上や心身のリフレッシュ、社内コミュニケーションの活性化など、多くのメリットをもたらす重要な習慣です。

効果的なコーヒーブレイクを取り入れるためには、以下のポイントを意識することが大切です。

  • ⚫︎作業時間や集中したいタイミングに合わせて、計画的に休憩を取る
  • ⚫︎自席から離れ、リラックスできる場所で過ごす
  • ⚫︎気分や目的に合わせて、コーヒーメニューや軽食を選ぶ

オフィスに質の高いコーヒーブレイク環境を整備することは、従業員の満足度やエンゲージメント向上につながる有効な投資となります。

手軽に本格的なコーヒーブレイクを実現するなら、オフィスコーヒーマシンの導入がおすすめです。貴社に最適なプランをご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

お問い合わせ | ソロフレッシュコーヒーシステム株式会社

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