コーヒーのリラックス効果|カフェインや香りの力でストレス解消に!

淹れたてのコーヒーから立ち上る香りを嗅ぐと、なんとなくホッとして心が落ち着く気がしますよね。実はこの「コーヒーのリラックス効果」は、科学的に証明されているということを知っていますか?

本記事ではコーヒーのリラックス効果について「なぜリラックスできるのか?」「コーヒーの何がリラックス効果を生み出すのか?」など様々な角度から解説します。

「どんなコーヒーに高いリラックス効果が期待できるのか」まで紹介しますので、日々のコーヒーブレイクに役立ててみてください。


コーヒーリラックス効果は本当?

結論から言うと、コーヒーにリラックス効果があるのは「本当」です。個人差はあるものの、コーヒーはリラクゼーションやストレス軽減に役立つことが複数の研究から明らかになっています。

では、コーヒーの何がリラックスに有効なのでしょうか?その答えは「香り」と「カフェイン」にあります。コーヒーの「香り」にはリラックス効果をもたらし、コーヒーに含まれるカフェインには疲労・ストレスの軽減作用があるという研究の報告があります。

コーヒーのリラックス効果を最大限に高めるためには以下の5つのポイントを意識してみましょう。

  1. 1.香りを感じやすい「ホット」の「ドリップコーヒー」を飲むこと
  2. 2.深い香りが楽しめる「深炒り」のコーヒーを飲むこと
  3. 3.特に脳のリラックス効果を感じたいなら銘柄は「グァテマラ」か「ブルーマウンテン」がいいこと
  4. 4.コーヒーを淹れる行為自体を楽しむこと
  5. 5.飲み過ぎに気をつけること

それでは次からは、コーヒーの持つリラックス効果の詳しい理由について科学的な根拠を用いて解説していきます。


リラックス効果の理由香りで気分を落ち着ける

コーヒーのリラックス効果に最も大きな影響を与えているのが「香り」の要素です。冒頭でも解説した通り、コーヒーの香りを嗅ぐと人の脳には「α波」が表れることがわかっています。α波とは、リラックス状態の脳が出す脳波のことです。

「いい香り」はそれだけで癒やしの効果を持ちます。というのも、嗅覚は脳の感情を司る部分に強く影響するからです。感情を制御する脳がコーヒーを「いい香り」だと判断することで、ゆったりとした気分になったり、穏やかな気持ちになったりするのです。

ちなみに、コーヒーの「いい香り」には「焙煎」という工程が大きく関わっています。コーヒー豆は産地や種類によっても香りが変わりますが、特に焙煎によって複雑で奥深い香りが生まれるのです。

コーヒーの香りは様々な成分が複雑に混ざり合ってできています。コーヒーの香りの中には800を超える成分が含まれていると考えられており、これらの成分の組み合わせで「チョコレート」や「スパイス」「ベリー系」の香りなど、コーヒーの個性を決める様々な香りが生まれるのです。

コーヒー焙煎の化学反応と香りのリラックス効果

コーヒーを焙煎することで、コーヒー豆には数々の化学反応が起こります。「リラックスする香り」を出す化学反応には、以下の例があります。

  • ●メイラード反応
  • ●カラメル化

上記のような化学反応は、香ばしさや甘い香りといった、「人にとって好ましい香り」を生み出します。

「メイラード反応」とは、糖とアミノ酸が加熱されたことで起こる化学反応で、「褐色(茶色)の焼き色」や「香ばしさ」が生まれる反応のことです。お肉やパンを焼いたときの食欲をそそる香りもメイラード反応によるものです。メイラード反応によって生まれた香りは、リラックス効果をもたらすと言われています。

またメイラード反応の過程で起こる「ストレッカー分解」では、ピラジン類などの芳香成分が生成されます。ピラジン類は、コーヒー特有の香ばしさやナッツのような風味を際立たせる重要な成分です。

また「カラメル化」は、メイラード反応とは異なり、糖のみが熱と反応することで起こる現象です。焙煎によって糖が分解され、特有の甘い香りが生まれます。


リラックス効果の理由②カフェインで疲労感・ストレス解消

コーヒーにリラックス効果があると言われるもう一つの要因は「カフェイン」です。集中力の向上や眠気覚ましに効果があるカフェインには、『疲労感やストレスの軽減効果』があることも知られています。

例えば別府大学の研究では、コーヒーのカフェインは『ストレス課題によって引き起こされるポジティブな気分の低下を抑制する可能性』があることを報告しています。

また、米国科学アカデミー紀要(PNAS)には、マウスを使った実験で『コーヒーのカフェインには慢性ストレスを軽減する』という実験結果が報告されました。

他にも、日常的にコーヒーを飲んでいると自殺率が下がったというアメリカのデータや、うつ病の罹患率が下がったというデータもあります。

カフェインは仕事の最中に飲むことで、集中力や作業効率を上げる効果も確認されています。仕事の集中力が維持できれば作業がスムーズに進み、それだけでストレスの軽減につながりますね。コーヒーのカフェインによる様々な効果は、オフィスワーカーにとって大きなメリットになります。

コーヒーのカフェインと集中力の関係については、以下の記事もあわせて参考にしてください。

コーヒーで仕事の集中力は上がる?効果的な飲み方やおすすめの時間帯

※参考:(報告書) コーヒー摂取による心理生物学的ストレス反応の軽減効果の検証 助成研究者

カフェインのとり過ぎはリラックスに逆効果!タイミングと量に注意

ポジティブな気分を維持し、ストレス発散に効果があるコーヒーのカフェイン。しかし、カフェインをとり過ぎると「過度の興奮」や「不眠」といったリラックスとは逆の作用が出てしまう場合があります。

リラックス目的でコーヒーを飲む場合、カフェインのとりすぎや睡眠への影響を避けるために以下のポイントに気をつけて楽しむようにしましょう。

  • ●1日に飲む量を、150ミリリットルのコーヒーカップで4杯までにする
  • ●睡眠時間の4~5時間前以降は飲まないようにする

※カフェインの許容量は個人差があるので、自分の体に合う量に調整しましょう。

カフェインの覚醒作用は日中であれば仕事の効率が上がったり、活動的になるなどのメリットがあります。また日中しっかりと覚醒して活動することで、夜の寝付きが良くなる効果も期待できます。コーヒーに含まれるカフェインを上手に管理して、心身の調整に役立ててください。

コーヒーに含まれるカフェインとの付き合い方については、こちらの記事でも詳細を解説しています。

コーヒー1杯のカフェイン含有量は?適切な摂取量や付き合い方を解説


リラックス効果を高めるコーヒーの楽しみ方

コーヒーのリラックス効果を高めるための楽しみ方を3つ紹介します。

  1. 1.ドリップでホットコーヒーを淹れる
  2. 2.ミルク入りで楽しむ
  3. 3.香りの立ちやすいカップを使う

それぞれ詳しく見ていきましょう。

リラックス効果を高めるコーヒーの楽しみ方①ドリップでホットコーヒーを淹れる

コーヒーのリラックス効果は香りから得られるものが大きいため、香りの立ちやすい飲み方を実践するのがおすすめです。

香りが立ちやすいのはアイスよりもホットコーヒーです。蒸気によって香りが立ち上り、コーヒーのアロマを感じやすくなります。そして缶コーヒーやペットボトルコーヒーよりもドリップコーヒーの方が、淹れたての香ばしさを強く感じることができます。

またコーヒーをドリップするという行為自体にも癒し効果があるため、疲れを感じたときの休憩時間はぜひドリップでコーヒーを淹れてみてください。

オフィスなどの出先でドリップコーヒーを楽しむなら、コーヒーマシンを活用するのもよい方法です。近年は福利厚生の一環として、オフィスにコーヒーマシンを導入する例も増えています。

オフィスにコーヒーマシンを導入するなら、ワンタッチでプロのハンドドリップが楽しめる「ドリップポッド DP3000」がおすすめです。しっかりと「蒸らす」ことで芳醇な香りを生み出し、オフィスワーカーのリラックスタイムに貢献します。

※参考:DP3000 | ソロフレッシュコーヒーシステム株式会社

リラックス効果を高めるコーヒーの楽しみ方②ミルク入りで楽しむ

ミルクには不安や緊張を和らげる「トリプトファン」と呼ばれる成分が含まれています。また「カルシウム」にも脳神経の興奮を抑える効果があり、ストレスの解消が期待できます。

コーヒーにミルクを注ぐことでコーヒーの豊かな香りとミルクの甘い香りが混ざり合い、ほっと一息つける最高のリラックスタイムになりますよ。午後のコーヒーブレイクには、ミルク入りのコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか?

リラックス効果を高めるコーヒーの楽しみ方③香りの立ちやすいカップを使う

リラックスタイムにコーヒーを楽しむなら、カップ選びからこだわってみませんか?実はカップの形状によってコーヒーの味わいや印象は大きく変わります。

リラックス効果を狙うなら、保温性が高く香りの立ちやすい形状のカップを選ぶのがおすすめです。具体的には以下のポイントで選んでみましょう。

  • ●香りが底に溜まりやすい「円筒形」のもの
  • ●保温性の高い「厚みがある素材」のもの

また「お気に入りのカップを選ぶ」ことは、その行為自体がリラクゼーションにつながります。季節にあわせてカップの色を変えてみたり、飲むコーヒーによってカップの種類を変えてみたりするのも素敵な気分転換になりますよ。


特にリラックス効果が期待されているコーヒーは?おすすめを紹介

コーヒーは、焙煎度合いや豆の産地(銘柄)によっても期待されるリラックス効果の度合いが変わってきます。

ストレスが気になる日には、特にリラックス効果が高いとされる以下のコーヒーを選んでみませんか。

  • ●焙煎度合いが「深炒り」のコーヒー
  • ●銘柄は「グァテマラ」または「ブルーマウンテン」

前述の通り、焙煎の際に生じる香りは人間の脳にα波を生じさせます。長時間じっくり焙煎された「深炒りのコーヒー」の方が香りによるリラックス効果を感じやすいというデータがあるため、よりリラックス効果を感じたい場合は深炒りコーヒーを選んでみましょう。

焙煎度合いによる味わいの違いやコーヒーの選び方については、こちらの記事もあわせてご確認ください

コーヒー焙煎の教科書|自宅でのやり方や焙煎度による味の違いなどを解説 | UCCドリップポッド | ソロフレッシュコーヒーシステム株式会社

また、リラックス目的で飲むコーヒー銘柄としておすすめなのが「グァテマラ」と「ブルーマウンテン」です。杏林大学医学部の古賀良彦教授が行ったコーヒー豆の比較実験によると、「グァテマラ」と「ブルーマウンテン」の香りを嗅いだとき、脳内により多くのα波が発生するという結果が出たのです。

「グァテマラ」は、中南米のコーヒー産地です。コーヒーマシン「ドリップポッド」専用カプセルの「グァテマラ&コロンビア」は、チョコレートを思わせるこっくりした甘みとコクが特徴です。

また「ブルーマウンテン」は、ジャマイカのブルーマウンテン山脈を産地としたコーヒーの銘柄です。ブルーマウンテンは「コーヒーの王様」とも言われ、高品質なコーヒーとして世界中のコーヒーファンに愛されています。

ドリップポッド専用カプセル「ブルーマウンテンブレンド」は、苦味、酸味、コクが見事に調和したブレンドです。ブラウンシュガーを思わせる上質な甘みが、飲んだ人を至上のリラックス気分に誘うでしょう。

※参考:専用カプセル | ソロフレッシュコーヒーシステム株式会社


まとめ|コーヒーの豊かな香りと味わいでゆったりとリラックス

コーヒーの芳醇な「香り」には、人の気持ちを豊かにし、リラックスさせる効果があります。コーヒーに含まれる「カフェイン」にも、ストレス軽減につながる効果が期待できます。

香りと味わいをじっくりと楽しむことで、コーヒーのリラックス効果を存分に取り入れることができるはずです。

なお、コーヒーをドリップしたり、お気に入りのカップを選ぶといった「コーヒーを楽しむこと」自体が癒やしの時間になります。仕事の合間に飲むコーヒーで心身をリフレッシュさせ、ストレスの解消や気分転換に役立ててみてください。

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