見た目も香りも楽しむ、フルーツ×コーヒーの新提案|アレンジ&マリアージュのヒント

コーヒーとフルーツは意外かもしれませんが、相性の良い組み合わせです。コーヒーにフルーツを合わせると、コーヒーが本来持っている多彩な風味が引き立ち、味わいや香りをより豊かに楽しむことができます。本記事では、季節の旬フルーツとコーヒーを組み合わせて味わう、新感覚のアレンジ&コーヒーマリアージュをご紹介します。

フルーツがコーヒーと合う理由とは?

実はコーヒーも“果実”であることをご存じですか?  

コーヒー豆は「コーヒーチェリー」と呼ばれる果実の種であり、もともと果実由来の甘みや酸味を持っています。  

品種や育つ環境、精製方法の違いによって生まれるコーヒーが本来持っている、風味は実に多彩で、柑橘、トロピカルフルーツ、ベリーといったフルーツに例えられることも多くあります。つまり、コーヒーとフルーツは、同じ“果実由来”の風味を持つからこそ、互いの味を引き立てあうベストパートナーと言えそうです。

また、2025年5月に実施したUCC独自のアイスコーヒーに関する調査では、  「キレの良い酸味がある、すっきりとした味わい」が求められている傾向が明らかになりました。  こうしたニーズに応える一つのスタイルとして、コーヒーにフルーツを加えた「フルーツコーヒー」が注目されています。

フルーツの香りや甘みが、コーヒーの持つ果実感を引き立てる新感覚のアレンジドリンクです。詳しくは後半でご紹介します。

アイスコーヒーに関する調査詳細はこちら

フルーツとコーヒー、組み合わせのコツ

フルーツとコーヒーを合わせる際のポイントは、酸味・甘み・香りのバランスを意識すること。たとえば、柑橘やベリーなどのフルーツには、浅炒りで明るい酸味を持つウォッシュド精製のコーヒーが好相性。一方で、完熟フルーツの濃厚な甘さには、ナチュラル精製や中煎りのコクのあるコーヒーを合わせるとバランスよく仕上がります。この基本ルールは、コーヒーマリアージュでも、フルーツを加えたアレンジドリンク「フルーツコーヒー」でも共通します。

爽やかな酸味を持つフルーツ(柑橘・ベリー系

フローラルな香りと明るい酸味を持つ浅炒りのコーヒーを合わせると、フルーツの爽やかさがさらに際立ちます。精選方法はウォッシュド(水洗式)でクリーンな酸味と華やかな香りのあるものを選ぶのがおすすめです。

おすすめのコーヒー:エチオピア、タンザニア
<レモンタルト × モカ& キリマンジァロ>

レモンの甘酸っぱさとバター香るタルト生地が絶妙なレモンタルトには、ベリーのような華やかな果実味と柑橘のようなフルーティーな酸味を持つモカ&キリマンジァロのアイスコーヒーが好相性。エチオピアモカのフルーティーなベリー感とのシトラスの爽快な酸味が、レモンのフレーバーをより引き立て、涼やかな心地よい余韻を楽しめます。

甘みが強い完熟フルーツ(ピーチ・パイナップル)

コクのある浅炒り~中炒りのコーヒーを合わせると、甘さを引き締めながらバランスの取れた味わいに。精選方法は、ナチュラル(非水洗式)の芳醇な果実の香りが感じられるものや、ウォッシュド(水洗式)ですっきりとした酸味と甘みのバランスが良いものを選ぶのがおすすめです。

おすすめのコーヒー:グァテマラ、ハワイコナ
<パイナップルのチーズトースト × ハワイコナブレンド>

濃厚な甘みの完熟パイナップルとチーズの塩気が絶妙なバランスのチーズトースト。作り方は簡単で、バゲットにクリームチーズを塗り、薄切りのパイナップルとシュレッドチーズをのせてトースターで焼く。仕上げにハチミツをかけ、黒胡椒をふって完成。
パイナップルの風味を存分に生かしたトーストには、 トロピカルな果実味とハチミツのような甘みを持つハワイコナブレンドが好相性。
焼いたパイナップルのカラメルのような香ばしさと、ハワイコナの爽やかな酸味が調和し、甘じょっぱさのある味わいを引き締めます。軽やかでフルーティーな余韻を楽しめます。

話題の「フルーツコーヒー」の魅力と3つの楽しみ方

コーヒーにフルーツを加える「フルーツコーヒー」は、見た目の涼しさと味わいの新しさを兼ね備えた、今注目のアレンジドリンク。特に東南アジアなどの暑い地域で人気を集めており、SNS映えする見た目と、ジューシーな果実感が若い世代を中心に支持を広げています。

ここでは、そんなフルーツコーヒーの魅力を感じられる3つの楽しみ方をご紹介します。

1,見た目も味わいも、季節を感じる一杯に

カラフルな夏のフルーツを加えることで、氷とコーヒーとのコントラストが美しく、清涼感たっぷりのビジュアルに。気分まで明るくしてくれます。

2,コーヒーの果実味をより引き出す

コーヒーが持つベリーやシトラスを思わせるフレーバーが、フルーツの香りと重なり合い、より一層華やかで奥行きのある味わいに。

3,苦味が和らぎ、コーヒーが苦手な方でも飲みやすく

フルーツの甘みと酸味がコーヒーの苦味をやさしく包み込み、すっきりとした後味に。コーヒー初心者や気分を変えたいときにもぴったりです。

「フルーツコーヒー」おすすめレシピ集

<フルーツコーヒー - いちご>

いちごの甘みとミルクのコクが重なる、いちごミルクチョコレートのようなアレンジレシピ。スイーツ気分で楽しめる一杯です。

  • 材料(1人分)
  • ⚫︎モカ&キリマンジァロ 70ml
  • ⚫︎いちご 4個分 ※冷凍いちごでも代用可能
  • ⚫︎牛乳70ml
  • ⚫︎練乳4g
  • ⚫︎お好みのハーブ(ミントまたはタイム)
  • ⚫︎氷適量
  • 作り方
  • ①グラスに氷を入れてマシンにセット。【COFFEE/Iced/湯量1】モードでコーヒーを抽出。
  • ②大きめの器に①のコーヒー、いちご、牛乳、練乳を入れてミキサーにかける。
  • ③いちごとハーブをトッピングして出来上がり。

<フルーツコーヒー ‐白桃&アプリコット>

コーヒーのフルーティーな風味に、白桃とアプリコットの甘みが重なるアレンジレシピ。
爽やかですっきりとしながらも、ほどよいコクが感じられる一杯です。

  • 材料(1人分)
  • ⚫︎グァテマラ&コロンビア 70ml
  • ⚫︎白桃 くし切り 2~3切れ ※缶詰などのシロップ漬けも代用可能
  • ⚫︎アプリコットジャム 13g
  • ⚫︎ガムシロップ 3g
  • ⚫︎ローズマリー 適量
  • ⚫︎氷 適量
  • 作り方
  • ①氷を入れたグラスにあんずジャム、ガムシロップを入れる。
  • ②①のグラスをマシンにセット。【COFFEE/Iced/湯量1】モードでコーヒーを抽出。
  • ③グラスに白桃とローズマリーをトッピングして出来上がり。

その他フルーツコーヒーレシピはこちら

フルーツとコーヒー、それぞれの個性を引き出し合うことで、アイスコーヒーの楽しみ方はもっと自由に、もっと広がります。

世界中を旅するように味わえる、様々な産地のコーヒーを取り揃える、ドリップポッドなら季節ごとにフルーツに合わせて自在にアレンジが可能です。

ご家庭でのカフェ風アレンジとしてはもちろん、カフェや飲食店の季節限定ドリンクの提案としてもおすすめ。

視覚的にも華やかで、SNS映えも叶う“フルーツ×コーヒー”の組み合わせは、お客様の記憶に残る一杯になります。ぜひ、あなたのお店や空間でも、“果実感あふれるアイスコーヒーの新しいかたち”をお楽しみください。

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