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暑い季節にはアイスカフェオレが飲みたくなりますね。本記事ではアイスカフェオレを美味しく淹れるためのコツと手順を、わかりやすく解説します。「アイスカフェオレの黄金比」や「ドリップで淹れる王道の方法」といった基本的な内容から、自分の好みにあった淹れ方や豆の選び方までわかるようになっています。
ぜひ最後まで読んで、この夏の「コーヒータイム」をいつもとは違ったものにグレードアップさせてみてくださいね。
アイスカフェオレをドリップで淹れる方法

まずは、美味しいアイスカフェオレを作る基本「ドリップで淹れる方法」について解説していきます。
「インスタントコーヒーで手早く作りたい」「ドリップ以外の方法にチャレンジしたい」という方はこちらの章をチェックしてみてください。
「好みに応じたアイスカフェオレの淹れ方~インスタントからミルクブリューまで様々」
ドリップで美味しいアイスカフェオレを作るための事前準備
本格的なアイスカフェオレに挑戦するなら、以下の事前準備を忘れずに。
- ⚫︎ミルクを十分に冷やす
- ⚫︎冷蔵庫や氷水などでグラスを冷やす
- ⚫︎冷凍庫に氷を準備しておく
- ⚫︎お湯を沸騰直前(90度)まで温める(沸騰したものを冷ましてもOK)
ドリップコーヒーからアイスカフェオレを作る場合、グラスやミルクを冷やすことで「ぬるくない」アイスカフェオレになります。ぜひこのひと手間で、キリッと冷えたアイスカフェオレ作りにチャレンジしてみましょう。
【ドリップコーヒーから作るアイスカフェオレ】道具・材料と作り方
- 道具
- ⚫︎グラス(300mlくらいの容量のもの)
- ⚫︎マドラー
- ⚫︎キッチンスケール
- ⚫︎コーヒーサーバー※
- ⚫︎ドリッパー※
- ⚫︎ペーパーフィルター※
- ⚫︎細口ケトル※
- ⚫︎タイマー※
濃いめに抽出できるコーヒーマシンを使う場合、※印のある道具は準備不要です。
- 材料(1人分)
- ⚫︎氷(4~5個)
- ⚫︎コーヒー粉(12g)※細挽き~中挽きがおすすめ
- ⚫︎お湯(60ml)
- ⚫︎牛乳(60~100ml)
- 作り方
- 1.氷を入れたコーヒーサーバーにドリッパーをセットする
- 2.20mlのお湯を注いで粉全体をしめらせ、20~30秒ほど蒸らす
- 3.残りの40mlを中心から円を描くようにゆっくりと注ぎ抽出する
- 4.氷を入れたグラスに、冷やしたミルクを注ぐ
- 5.3.で抽出したコーヒーを、ミルクの入ったグラスにゆっくりと注ぐ
- 6.マドラーでよく混ぜる

美味しく淹れるためのポイントは、濃い目のコーヒーを抽出し、氷でうけて急冷することです。香りが豊かでしっかりとした味わいの上質なアイスカフェオレになります。
アイスカフェオレのコーヒーと牛乳の黄金比は?
結論から言うと、アイスカフェオレのベストな割合は「コーヒーと牛乳が1:2」の組み合わせです。
「ホットカフェオレ」の黄金比は1:1だと言われていますが、アイスの場合は氷によって薄まるため1:1だと「薄い」という印象になりがちです。氷が溶けることを見越して、1:2くらいをイメージすると、薄まることなくミルクのコクとコーヒーの香ばしさが同時に楽しめますよ。
またコーヒーを濃い目に抽出することを意識すると、コーヒー豆の持つ深みが溶け込んだ大人のアイスカフェオレが楽しめます。1:2という比率を目安にして、自分の好みを探ってみてくださいね。
好みに応じたアイスカフェオレの淹れ方~インスタントからミルクブリューまで様々
アイスカフェオレには様々な淹れ方があり、それぞれ味わいや手間が異なります。代表的な淹れ方を紹介しますので、お好みの味わいや作りやすさから選んでみてください。
| 方法 | 特徴・味わいの傾向 | 手間や時間の かかり具合 | こんな場合に おすすめ |
| 1.ドリップする方法 | コーヒーのコクを感じやすい本格的な味わい | コーヒーをドリップするための道具と時間が必要 | ・本格的な味のアイスカフェオレが飲みたい ・コーヒーのコクを楽しみたい |
| 2.煮出して作る方法 | 砂糖を溶かしやすく、甘い味付けにしたい場合におすすめ | 煮出す時間が長いとエグ味や雑味が出やすいため、抽出時間は1分以内がおすすめ | ・砂糖やシロップを入れた甘いアイスカフェオレが飲みたい ・おやつ代わりに飲むなど、ゆったりした時間に楽しみたい |
| 3.インスタントコーヒーを使った方法 | 手早く作れて安定した味わい | 粉を溶かすだけなので最も時短・簡単 | ・仕事の合間に手早く作りたい ・コーヒーの味を少なく調整したい |
| 4.ミルクブリュー | ミルクのコクが主体のマイルドな味わいになる | 漬け込む時間はかかるが、簡単にできる | ・一度に大量に作りたい ・苦みの少ないマイルドなアイスカフェオレが飲みたい |
アイスカフェオレは、淹れ方を変えるだけでびっくりするほど個性豊かになります。何種類か作って違いを味わってみると、自分でも気が付かなかった「アイスカフェオレの好み」が発見できるかもしれませんよ。
それでは、各方法を詳しく解説していきます。なお、改めて「ドリップする方法」を確認したい場合は前の章「アイスカフェオレをドリップで淹れる方法」をご覧ください。
【甘いアイスカフェオレ作りにおすすめ】煮出して作るアイスカフェオレ
弱火で煮出すことでコーヒーの香りがミルクに溶け込み、深い味わいのアイスカフェオレが作れます。甘く香ばしい香りが立ち上る「煮出す工程」からじっくりと楽しみたい方法です。
- 道具
- ⚫︎グラスやコーヒーサーバー(300mlくらいの容量のもの)
- ⚫︎マドラー
- ⚫︎キッチンスケール
- ⚫︎小鍋
- ⚫︎タイマー
- ⚫︎茶こし
- 材料(1人分)
- ⚫︎氷(4~5個)
- ⚫︎コーヒー粉(10g)※中挽き~粗挽きがおすすめ
- ⚫︎水(50ml)
- ⚫︎牛乳(150ml)
- ⚫︎砂糖やガムシロップなどの甘味料※お好みで
- 作り方
- 小鍋に水を加え、沸騰したら火を止める
- コーヒー粉を加えて軽くかき混ぜる
- 牛乳を加えて弱火でゆっくりと加熱する
- 鍋の淵に小さな気泡が見えるくらいで火を止める
- 好みに応じて砂糖などを加え、軽くかき混ぜる
- 氷を入れたグラスやコーヒーサーバーに茶こしをあてて注ぎ入れる
【圧倒的に簡単】インスタントコーヒーを使ったアイスカフェオレ
ミルクに溶かすだけの圧倒的手軽さが魅力。水に溶けやすい製品を使うことで、お湯に溶かす工程なしで簡単にアイスカフェオレが作れます。
- 道具
- ⚫︎カップ(180ml容量くらいのもの)
- ⚫︎ティースプーン
- 材料(1人分)
- ⚫︎氷(4~5個)
- ⚫︎インスタントコーヒー(ティースプーン1杯)※お好みで0.5杯~2杯に調整
- ⚫︎牛乳(180ml)
- 作り方
- 1.氷を入れたグラスにミルクを注ぎ、お好みの量のインスタントコーヒーを加える
- 2.ティースプーンでよくかき混ぜる
アイスカフェオレに使うインスタントコーヒーは、冷たい水やミルクに溶けやすいものを選びましょう。例えば、「UCC ザ・ブレンド インスタントコーヒー」などがおすすめです。

※画像引用:UCC ザ・ブレンド インスタントコーヒー 袋 135g
開け閉めしやすいチャック付きなので、忙しい仕事や家事の合間でも手軽にアイスカフェオレが作れます。
【ごくごく飲みたければこれ】ミルクブリューアイスカフェオレの作り方
今流行りの水出し(水淹れ)コーヒー「コールドブリュー」のミルク版が「ミルクブリュー」です。時間はかかるものの、ほったらかしでもできるため作り方は簡単。一度に大量に作りたい場合にも向いています。
- 道具
- ⚫︎ピッチャー
- ⚫︎お茶パック
- ⚫︎キッチンスケール
- 材料(1人分)
- ⚫︎コーヒー粉(20g)※細挽きがおすすめ
- ⚫︎牛乳(300ml)
- 作り方
- 1.お茶パックにコーヒー粉を入れて、コーヒーパックを作る
- 2.牛乳を入れたピッチャーの中に、1.で作ったコーヒーパックを入れる
- 3.半日から1日ほど漬け込む
傷んでしまうのを防ぐため、作ったアイスカフェオレは1日で飲み切るようにしましょう。
美味しいアイスカフェオレを淹れるためのポイント

アイスカフェオレの味わいを決めるのは淹れ方だけではありません。美味しいアイスカフェオレを淹れるには「コーヒー豆」と「ミルク」選びも重要です。
自分の好みにあったコーヒー豆とミルク選びができれば、自分だけの美味しいアイスカフェオレが完成します。次から解説するポイントを参考に、一番お気に入りの組み合わせを探ってみてください。
コーヒー豆の選び方
まずは、焙煎度からコーヒー豆を選んでみましょう。
| 焙煎度 | こんな人におすすめ | コーヒー豆の味わい |
| 深炒り | ・王道のアイスカフェオレを味わいたい ・ミルクの甘みとのマッチングを楽しみたい ・甘いお菓子に合わせたい | コクと苦みが豊かで、ナッツやダークチョコレートなどの風味 |
| 浅炒り | ・暑い夏などにすっきりと味わいたい ・多めの量をグビグビと飲みたい ・軽やかな味わいが好み | フルーティーな酸味や柑橘系の風味 |
一般的にアイスカフェオレやアイスコーヒーに合うのは、濃厚な味わいの「深炒り」コーヒーとされています。深炒りコーヒーはナッツやチョコレートのような風味を感じられるため、ミルクとの相性が抜群。また深炒り焙煎による豊かなコクが、アイスカフェオレの「氷で薄まりやすい」というデメリットをうまくカバーしてくれます。
一方で、軽くて爽やかなアイスカフェオレがお好みの場合は「浅炒り」がおすすめ。柑橘類の風味やフルーティーさが感じられるコーヒーを選べば、夏にピッタリの爽快感ある味わいが楽しめます。
なお美味しいアイスカフェオレを淹れるためには、新鮮な豆を使って美味しいアイスコーヒーを淹れることが大前提。「ハンドドリップに自信がない」「いちいちドリップするのは面倒」という方は、カプセル式のコーヒーマシンを使えば安定した味わいの新鮮なコーヒーを抽出できます。
例えば、カプセル式コーヒーシステム「ドリップポッド」ならアイスコーヒー用のモードが搭載されているため、専用カプセルをセットして誰でもワンタッチで本格的なアイスカフェオレが作れます。アイスカフェオレを淹れるときは、「Strongモード」で抽出すれば、最適な濃さのコーヒーを淹れることができます。

牛乳の選び方
アイスカフェオレは、ミルクの味で全体の風味が決まると言っても過言ではありません。基本的には生乳100%成分無調整の牛乳を使うのがおすすめです。パッケージに「種類別:牛乳」と表示されたものを選びましょう。
カロリーを控えたい、あっさりめの味わいがお好みという場合は「低脂肪乳」や「無脂肪牛乳」に代えてもOK。ただしこれらの牛乳はミルクのコクが控えめな分、コーヒーの味わいが強く感じられすぎることがあります。やや薄めにドリップするか、浅炒りなどのフルーティーな豆を選ぶことで味のバランスを調節してみましょう。
さらにもう一歩踏み込んで味にこだわりたい!そんな人は、牛乳の「乳脂肪分」や「殺菌温度」にも着目してみてください。乳脂肪分が高い牛乳は濃厚な味わいが特徴、また殺菌温度の違いでも甘みやコクの感じられ方が変わります。
ミルクとの相性別におすすめコーヒーを紹介
成分無調整の牛乳と相性がいいのは、濃厚なコクと甘みが感じられるコーヒー。先ほどご紹介したコーヒーマシン「ドリップポッド」のカプセルなら、中南米エリアの「グァテマラ&コロンビア」などがおすすめです。

※画像引用:UCC DRIP POD グァテマラ&コロンビア
低脂肪乳と相性が良いのは、酸味がありマイルドな味わいのコーヒーです。フルーティーな味わいのモカやキリマンジャロなどと合わせてみてください。

※画像引用:UCC DRIP POD モカ&キリマンジァロ
植物性ミルクでバリエーション豊かに
いつもとは違ったアイスカフェオレを楽しみたい。そんなときはミルクを植物性のものにチェンジするだけで、全く新しい味わいに変身させることができます。
アイスカフェオレにおすすめの植物性ミルクは以下のとおりです。
- 【豆乳】
- 調製豆乳:甘みとしっかりしたコクがあるため、コーヒーも苦みやコクのあるものが合う
- 無調整豆乳:大豆の味わいがはっきりと感じられる。コーヒーは苦みのつよすぎないスッキリしたものがおすすめ
- 【アーモンドミルク】
- はっきりとナッツの風味が感じられるため、ナッティな風味のコーヒーが合う
アイスカフェオレの見た目を美しくする方法!

美味しいアイスカフェオレが淹れられるようになったら、「見た目」にもこだわってみませんか?SNSでも話題になっている「二層のアイスカフェオレ」の作り方にチャレンジしてみましょう。
作り方は以下のとおりです。
- 1.トールグラスなど、ある程度高さのある透明なグラスを用意する
- 2.グラスに氷を入れて冷やしたミルクを加え、ガムシロップやメープルシロップなどとよく混ぜ合わせる
- 3.氷の上に乗せるように、ドリップコーヒーを静かに注ぎ入れる

上のレシピは「牛乳とコーヒー」の二層ですが、さらにアレンジを加えた「三層」バージョンもあります。三層にする場合は「はちみつやシロップ」「牛乳」「コーヒー」の順でゆっくりと注ぎ入れましょう。
使うシロップは色の濃いものを選ぶと層の美しさが際立ちます。例えば次のようなものがおすすめです。
- ⚫︎メープルシロップ:赤みが美しいシロップ。苦み×マイルド系のコーヒーに合う
- ⚫︎アガベシロップ:クリアなレモンイエローのシロップ。酸味 × マイルド系のコーヒーに合う
- ⚫︎はちみつ※:温かい黄色。酸味 × コク系のコーヒーに合う
※はちみつは冷たいミルクに溶けにくいため、常温もしくは少し温めたミルクで溶かした後に氷で冷やすのがおすすめです。
ちなみに、くっきりとした層が生まれる理由は液体の重さの違いによるもの。シロップが最も重く、その次にミルクが、そしてコーヒーが最も軽いので、重いものから順に重ねていくことで美しい層が生まれるのです。
まとめ|自分好みのアイスカフェオレを楽しもう
美味しいアイスカフェオレを淹れるためのポイントを改めてまとめます。
- ⚫︎牛乳やグラスはしっかりと冷やす
- ⚫︎濃いめに抽出したコーヒーを使う
- ⚫︎コーヒーと牛乳は1:2がおすすめ
- ⚫︎豆やミルクの組み合わせで、自分好みの味わいを見つける
淹れ方やコーヒー豆、ミルクの組み合わせを変えるだけで、アイスカフェオレの味わいの幅は幾重にも広がります。ぜひこの記事を参考に、あなただけのアイスカフェオレ作りにチャレンジしてみてくださいね。