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私たちが日頃味わっているコーヒーの裏側には、その品質を支え、価値を見極めるプロフェッショナルの存在があります。それが、コーヒー鑑定士「クラシフィカドール(Classificador)」です。
世界最大のコーヒー産出国であるブラジルにおいて、このコーヒー鑑定士は国の基幹産業を支えるエリートとして国内外から尊敬を集めています。
本記事では、コーヒー鑑定士の知られざる仕事内容や、「資格」を得るための厳しい道のり、そして彼らがプライドをかけて監修したコーヒーカプセル「鑑定士の誇り」シリーズ※の魅力について詳しく解説します。
※「鑑定士の誇り」シリーズとは、カプセル式コーヒーマシン「ドリップポッド」の専用カプセルです。
コーヒー鑑定士「クラシフィカドール」とは?

コーヒー鑑定士「クラシフィカドール」は、「ブラジルにおける、コーヒー格付けのスペシャリスト」のことです。ブラジルは、150年以上も生産量トップの座を維持し続けているコーヒー大国。世界全体のおよそ3割を占めるコーヒー生産量を誇っており、日々膨大な量のコーヒー豆が取引されています。そのコーヒー豆の価値を見極め、価格を決定しているのがコーヒー鑑定士です。
鑑定士に求められる「五感」と「相場観」
「コーヒー鑑定」と聞くと「おいしい・まずい」といった味の評価を下すことをイメージするかも知れませんが、クラシフィカドールにはより高度でシビアな判定が求められています。
- ⚫︎五感を使った品質評価:外観(豆や液体の見た目)、香り、味を通じて、豆のグレードを正確に判別します。
- ⚫︎客観的な格付け:輸出や流通の企画に合致しているかどうかを、厳格な基準に基づいて見極めます。
- ⚫︎適正価格の判断:世界の情勢や市場動向を読み取り、そのコーヒーがいくらで取引されるべきかという相場感覚を働かせます。
ブラジルにとって、コーヒーは国を支える主要農産品。単なる農産品としての枠組みを超えた「国の経済を左右する重要資源」です。
そのため、コーヒーの品質保証から流通にまで精通している鑑定士は、国を代表する「産業のエリート」であり、現地ではサッカー選手と並び称されるほどの人気と地位を誇ります。
クラシフィカドールの仕事を知ろう

ブラジルが誇るコーヒーのスペシャリストたちは、具体的にどのような業務をこなしているのでしょうか?彼らの仕事の中身を覗いてみましょう。
1.グレーディング(品質判定)
最も基本的な仕事がグレーディング(コーヒー豆の品質判定)です。具体的には次の手順で進められます。
- 1.サンプルとなる生豆を300g抽出し、生豆の色合いや乾燥状態などをチェック
- 2.欠点豆と異物を目視で丁寧に選別し、混入数をカウント
- 3.「スクリーン」という専用のふるいを使って、生豆の大きさと形状を分類
- 4.「カッピング(テイスティング)」を行い、風味の評価を行う
熟練の手さばきと研ぎ澄まされた感覚を駆使して、ブラジルコーヒー特有の格付け「No.2」などの分類を正確に行っていきます。基準が甘くなればブラジルコーヒー全体の信頼や価値を落としてしまうことになるため、極限まで神経を研ぎ澄まして行う作業です。
ちなみに、ブラジルコーヒーの格付は不思議なことに「No.2」が最高位です。No.1が無い理由は「欠点ゼロの完璧なコーヒーなど存在しない」というストイックな考えによるもの。コーヒーに対する真摯な姿勢が格付けの中にも表れていますね。
2.買付や販売、世界の相場を読む商取引
コーヒーは、石油や小麦、金などと並んで世界規模で取引されている国際商品(コモディティ)です。ニューヨーク市場の情報や世界のトレンドを元にコーヒー価格を計算するのもクラシフィカドールの仕事です。
彼らは「今、世界ではどのような豆が求められているのか」「このグレードなら、どの価格帯が適正か」を判断し、輸出業者やバイヤーに対してアドバイスを行っています。
3.ブレンドや焙煎などの監修
クラシフィカドールの品質を見極める力は、コーヒーのブレンドや焙煎といった「製品開発」にも活かされています。
例えば、このあとで紹介する「鑑定士の誇り」シリーズのように、異なる特徴を持つ豆をどう組み合わせれば豆の持つ個性を生かしたハーモニーが生まれるかなどを設計しています。
4.生産者に対する品質向上のアドバイスやサステナビリティ支援など
近年特に重要視されているのが、「持続可能性(サステナビリティ)」への取り組みです。クラシフィカドールはコーヒー生産者のもとに足を運び、最新の栽培技術や環境に配慮した農法について助言を行っています。
市場から求められる品質の実現と農家の収入向上を模索し、コーヒー産業の持続可能な未来を守る「番人」としての役割も負っています。
コーヒー鑑定士になるには?

コーヒー鑑定士「クラシフィカドール」は、誰もが簡単になれるものではありません。鑑定士を目指す場合、ブラジルで数週間に渡る集中的な教育プログラムを受け、その先に待つ試験をクリアする必要があります。
ブラジル最大のコーヒー輸出港サントスの商工会議所が運営する「コーヒー鑑定士学校」には、ブラジル国内だけでなく世界中から鑑定士を目指す人たちがやってきます。
専門カリキュラムと試験
コーヒー鑑定士になるためのカリキュラムは多岐にわたり、コーヒーの基本知識から商業的な知識までを幅広く学びます。
▼座学カリキュラムの一例
⚫︎コーヒーの歴史
⚫︎植物学
⚫︎豆の種類
⚫︎栽培や加工技術
⚫︎流通や市場動向
⚫︎取引価格の計算 など
実技の授業では、「欠点豆の選別訓練」や「カッピング」を、体に染み込ませるように徹底的に行います。実際のコーヒー農園や焙煎所に赴き、収穫から加工、焙煎までのプロセスを体験する実践的なトレーニングが行われることもあります。
そして、40時間にわたる講習を受けた最終日に立ちはだかるのが認定試験です。筆記と実技の両方が課されるこの試験は非常に難易度が高いことで知られています。
日本で活躍するコーヒー鑑定士
日本国内でもこの資格を持つプロフェッショナルが活躍しています。
例えば、UCCグループでは2025年8月時点で41名ものクラシフィカドールが在籍しており、輸入される生豆の品質管理や製品開発の司令塔となっています。
このように、一握りのプロフェッショナルたちが培ってきた技術が、私たちが手にするコーヒー1杯の品質を支えているのです。
コーヒー鑑定士が監修したコーヒー「鑑定士の誇り」シリーズ

ここからは、コーヒー鑑定士のプライドとこだわりが詰まったコーヒーカプセル「鑑定士の誇り」シリーズについて紹介します。「鑑定士の誇り」シリーズでは、ブラジルの個性を核に据えつつ、ブレンドによって日常の様々なシーンに寄り添う味わいを表現しています。気分や楽しみ方に合わせて、バリエーション豊かな5種類のブレンドをぜひお楽しみください。
| 製品 | 製品 | 楽しみ方の例 |
| 鑑定士の誇り スペシャルブレンド | まろやか、バランス | 王道のコーヒーを 楽しみたいときに ブラックで |
| 鑑定士の誇り リッチブレンド | キレのある苦味、香ばしさ | 香ばしさを楽しみたい午後のコーヒータイムに ミルクアレンジやシロップを加えて |
| 鑑定士の誇り 炭焼珈琲 | スモーキーな香り、コクのある苦味 | 苦味やコクを求める方に |
| 鑑定士の誇り アイスコーヒー | 深炒りの苦味、甘い余韻 | ゆっくりとアイスコーヒーを楽しみたい時に |
| 鑑定士の誇り フルーティーアイス ※季節限定 | 華やか、果実感、爽やかな甘さ | スッキリとアイスコーヒーを飲みたい時に |
※「鑑定士の誇り」シリーズとは、カプセル式コーヒーマシン「ドリップポッド」の専用カプセルです。
まろやかな甘みと優しい余韻:鑑定士の誇り スペシャルブレンド

※引用:UCC DRIP POD 鑑定士の誇り スペシャルブレンド
2種類のブラジル産コーヒー豆を使用することで、フルーティーな余韻とメープルシロップのような優しくまろやかな甘味を引き出しました。
酸味と甘みのバランスが美しく、ブラジルらしさと飲みやすさを満喫できる王道の味わいです。
キレのある苦味と鼻に抜ける香ばしさ:鑑定士の誇り リッチブレンド

※引用:UCC DRIP POD 鑑定士の誇り リッチブレンド
2種類のブラジル産コーヒー豆とホンジュラス産コーヒー豆のブレンドです。ローストナッツを思わせる、香ばしさとほろ苦さが際立つ贅沢な一杯に仕上がっています。
ミルクとの相性が抜群で、甘みを加えたアレンジにもぴったり。キャラメルシロップを加えたカフェオレは絶品です。
スモーキーな焙煎香と深い苦味:鑑定士の誇り 炭焼珈琲

ベトナムをアクセントに加え、深い苦味と重厚なコクを表現しました。炭火焙煎ならではの燻した香りは、ミルクアレンジにすることで「焦がしキャラメル」のように楽しめます。
特有のロースト香は「焼いた肉料理」と馴染むため、食事のお供にも最適。ぜひ、濃厚なデミグラスソースをかけたハンバーグと一緒に味わってみてください。
アイスで際立つ苦味とコク:鑑定士の誇り アイスコーヒー

※引用:UCC DRIP POD 鑑定士の誇り アイスコーヒー
ダークチョコレートやカカオのような苦みがあり、たっぷりの氷でもぼやけないキレのある味わいと甘さのあるコクが感じられます。
深炒りならではのこっくりとした苦味は、一息つきたい午後に最適。王道のアイスコーヒーを求めるすべての方におすすめです。
すっきり軽やか:鑑定士の誇り フルーティーアイス【季節限定】


春夏限定の特別なアイスコーヒーブレンドです。フルーティーで優しい甘みが特長のブラジル産ローリナ品種とエチオピアが織りなす華やかな果実味は、気持ちが明るくなるような軽やかさ。「アイスティー感覚」で楽しめるような、今までにないアイスコーヒーに仕上がりました。
普段コーヒーを飲まない方にもおすすめしたい、鑑定士の自信作です。
3つのコーヒー資格とは?「コーヒー鑑定士」との違い

ここまでブラジルのコーヒー鑑定士について見てきましたが、この他にも有名な「コーヒーの資格」がいくつかあります。いずれも運営元や目的が違いますが、名前が似ているため混同してる方もいるかもしれません。
そこで、特に有名なコーヒーの国際資格「Qグレーダー」や日本独自の資格「J.C.Q.A. コーヒー鑑定士」と、「ブラジルコーヒー鑑定士(クラシフィカドール)」の違いを比較してみましょう。
| 資格 | 運営 | 運営 |
| コーヒー鑑定士(クラシフィカドール) | サントス商工会議所など | ブラジル産のコーヒー豆格付け、貿易のプロ。 産業としてのコーヒーを支える。 |
| Qグレーダー | SCA(スペシャルティコーヒー協会) | スペシャルティコーヒーを評価する。世界共通の基準で味わいのスコアを決定する。 |
| J.C.Q.A. コーヒー鑑定士 | J.C.Q.A. コーヒー鑑定士 | 日本の国内資格。商品設計や品質管理など、コーヒーの販売・コーヒーを扱う企業の運営スキルの保有者 |
クラシフィカドール:「流通と格付け」の番人。ブラジルという特定の産地に根ざし、産業を守るエリートです。
Qグレーダー:「テイスティング」の国際基準。主に高品質な「スペシャルティコーヒー」の価値を定義します。
J.C.Q.A. コーヒー鑑定士:日本国内の「コーヒーの達人」。私たちがスーパーやカフェで目にする商品の品質を支える存在です。
どれも素晴らしい資格ですが、今回紹介したクラシフィカドールは、コーヒーの最大の産地であるブラジルの「国家のプライド」を背負っているという点で、非常にユニークで重みのある存在だと言えます。
クラシフィカドールとブラジルコーヒーの今

現在、コーヒーをとりまく環境は大きく変わりつつあります。かつてはコーヒーの生産量や欠点豆のなさが評価の軸でしたが、今は「どのように栽培されてきたのか(サステナビリティ)」や、「その畑、そのエリア固有の風味(テロワール)」が重視されるようになってきているのです。こういった時代の変化に伴い、クラシフィカドールの役割も進化しています。
例えば、2025年5月には、Qグレーダーがスペシャルティコーヒーの評価に用いているCVA(Coffee Value Assessment※味や香りをより多角的に評価する新しい評価手法)という官能評価基準を「ブラジル産スペシャルティコーヒーの評価に関する公式プロトコル」として採用することが決定しています。このことで、ブラジルはコロンビアに次いでCVAを国家評価枠組みに統合した国になりました。
これによりブラジル国内では、従来の欠点豆の数などで評価が決まる減点方式だけでなく、「風味の個性」などを評価する加点方式への理解が必須になっています。ブラジルコーヒーの評価や取引のプロフェッショナルであるクラシフィカドールの技術も、も時代に沿ったアップデートが求められているのです。
まとめ|プロフェッショナルの誇りが込められた一杯を
コーヒー鑑定士「クラシフィカドール」。彼らは、ブラジルの広大な大地で育まれたコーヒー豆が、海を渡り、最高の状態で私たちの手元に届くよう、日々その鋭い感覚を研ぎ澄ませています。
彼らが監修した「鑑定士の誇り」シリーズを飲むとき、ぜひその背景にある物語を思い出してみてください。クラシフィカドールのこだわりとプライドが詰まったカプセルコーヒーは、あなたのいつものコーヒータイムを少しだけ特別なものに変えてくれるはずです。
手軽に楽しめるカプセルマシンで、プロの技が光る本格的な一杯を。ぜひ、その違いを体験してみてはいかがでしょうか。