イベントレポート|#バリスタのいないアイスコーヒー専門店「ひみつのドリップ」 

「ひみつのドリップ」2年連続開催、 今年は延べ7,000人以上が来店!#バリスタのいないアイスコーヒー専門店「ひみつのドリップ」 

Photo / Yusuke Kitamura
Edit & Text / Akio Mitomi

東京・原宿に2024年7月19日〜8月12日の25日間、#バリスタのいないアイスコーヒー専門店「ひみつのドリップ」が期間限定で出現した。前年に続き2回目の開催となったイベントのテーマは「BLACK」と「COLORFUL」。13種類のブラックコーヒーを1杯80円、13種類のフルーツコーヒーを1杯140円で提供、猛暑の中25日間で延べ7,000人以上が涼を求めて来店した。

裏原宿のキャットストリートに面した会場は大きなクエスチョンマークのサインが印象的。通りを行き交う人々は、20〜30歳代の男女や夏休みの家族連れ、海外からのツーリストが目立っていた。

店内にはコーヒーの特徴やフルーツアレンジの内容を説明して、コーヒーに詳しくない人でも気になる1杯を選べるよう工夫されたメニューと、13種類のカードを用意。「COLORFUL」の13杯目のみ、8月までシークレットとされた。

カラフルな13種類のカードから気になるコーヒーをピックアップしたら、裏の「BLACK」か「COLORFUL」のどちらかにチェック。持ち帰りたい場合はテイクアウトにチェックを入れてキャッシャーへ。

店内には3つのオーダー・受取窓口が設置され次々と利用者を迎えた。左奥に「ANSWER」と記されたエントランスは、イートインコーナーへの入口だ。 

支払いを済ませたカードをオーダー窓口に入れると、コーヒーの準備がスタート。 

コーヒーの準備中、液晶画面には蒸らし、ドリップの状況、温度の変化などが表示され待つ人を飽きさせない。

グラスとカードを受け取ったら、奥のイートインコーナーへ。


ひみつの答えは……!?

おしゃれなカフェのようなインテリアのイートインコーナー。いよいよここで#バリスタのいないアイスコーヒー専門店「ひみつのドリップ」の答え合わせとなる。 

テーブルには「ANSWER」と記された小冊子が用意されている。 

オーダーしたカードを同じ柄の余白に合わせると、そのコーヒーの特徴や「BLACK」のドリップレシピ、「COLORFUL」でマッチングされたフルーツの説明が明らかになる仕掛けだ。それぞれのレシピを監修したスペシャリストの紹介もあり、#バリスタのいないアイスコーヒー店の秘密も初めて明かされる。 

#バリスタのいないアイスコーヒー専門店「ひみつのドリップ」の秘密を担ったのは、プロのハンドドリップの抽出メカニズムを搭載したカプセル式ドリップコーヒーマシン「DRIP POD YOUBI」。イベントで提供されたのは全て、日本や世界の抽出競技会で活躍するUCCグループのコーヒーのスペシャリストが作った抽出レシピ「プロレシピ」で抽出、急冷方式で提供されたアイスコーヒーだ。 

会場内には、DRIP POD YOUBIに興味を持った人が自分でもプロレシピでコーヒーを淹れることができるコーナーも設けられた。 

また持ち帰り希望者にはプラスチックカップでの提供も行い、オーダーしたカードのQRコードから答え合わせをすることができた。 

8月1日から提供が開始された「COLORFUL」13種類目のシークレットメニューは、ドリップポッド専用カプセル「炭焼珈琲」に株式会社ドール提供の「もったいないバナナ」をマッチングした「炭焼バナナミルクコーヒー」。SDGsにも貢献する1杯だ。「バナナを使ったアイスコーヒーは聞いたこともなくて、すごく新鮮」という声が聞かれた。 

また、ドリップポッド専用カプセル「グァテマラ&コロンビア」にピーチとアプリコットをマッチングした1杯に対しては、「コーヒーの香りとフルーツが合わさるとジュースのよう」という声も。2杯目に違うメニューを選ぶ人や、友人・家族を誘って訪れるリピーターも見受けられ、夏のイベントとして大成功となった。 


「ひみつのドリップ」を振り返って。

前年に続き2回目の開催となった#バリスタのいないアイスコーヒー専門店「ひみつのドリップ」は、カプセル式コーヒーに対するイメージや先入観なくドリップコーヒーの美味しさを楽しんでもらいたい、という思いから昨年初めて実施をしました。昨年も非常に多くの方に体験いただき、今年はさらにコーヒーが苦手な方にも楽しんでもらい、コーヒーの美味しさを体験していただくために「フルーツコーヒー」をテーマに実施しました。
「フルーツコーヒー」は見た目にも華やかで、近年台湾などアジア圏でも人気なアレンジドリンクです。コーヒーには900種類以上の香りがある*1と言われており、その味わいの表現には「ピーチのような甘い香り」「オレンジのような爽やかな香り」、他にもトロピカルフルーツやベリーなどフルーツで例えられる表現が多く存在します。産地やブレンド、焙煎などによって異なるコーヒーの風味をより楽しめるように、まるでコーヒーではないような飲みやすさと夏にぴったりな爽やかですっきりとした味わいを楽しめるレシピを作成しました。このレシピはドリップポッドがあれば簡単にご自宅でも作れるので、オンラインでも公開しています。
また「ブラックコーヒー」でも、よりフルーティーなフレーバーを引き立たせる抽出レシピを作成しました。イベントでは「ブラックコーヒー」と「フルーツコーヒー」を飲み比べていただく方や、いくつもの「フルーツコーヒー」を試されている方もいらっしゃり、多くのみなさまにドリップポッドのコーヒーを楽しんでいただけたことに、とても嬉しく思っています。またSNSでも2,000人以上の方が投稿してくださり昨年の2.5倍の投稿数でした。イベント会場内での体験も、「まるでアトラクションのよう!」と投稿してくださる方がいて、そういった店舗体験にもこだわって作成したので、コーヒー以外の部分でも楽しんでいただけたら嬉しいなと思っています。

UCCグループ ソロフレッシュコーヒーシステム(株)
事業開発部 PRマネージャー 西川満美子

##注釈
*1 食品化学ジャーナル“Food Science”誌: Drivers of coffee liking: Effect of physicochemical characteristics and aromatic profile on consumers’ acceptability of mono-origin and mono-variety coffees(https://ift.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1750-3841.16323)より

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