パンと楽しみたいコーヒーマリアージュ

朝食にパンとコーヒー、お昼にはサンドイッチとコーヒー、など“パンとコーヒー” と一口に言っても、その種類は実に多種多様。互いの魅力を引き立て合い、「さらにおいしい」と感じられるコーヒーマリアージュのコツをご紹介します。

マリアージュの基本について学びたい方はこちら

【コーヒーマリアージュとは?基本とおすすめのフードペアリング】


まずは押さえたい2つの組み合わせ方のコツ

POINT 1  味わいの調和を意識する

パンとコーヒーの組み合わせで最も重要なのは「味のバランス」。酸味や軽やかさが特徴のパンには、同じく酸味のあるコーヒーを合わせることで、風味が重なり、自然な一体感が生まれます。
一方、バターや砂糖をたっぷり使ったリッチなパンには、コクや苦味のあるコーヒーを選ぶことで、それぞれの味わいが引き立ちます。

POINT 2 香りの相性を意識する

パン特有の香りは、小麦や酵母、焼き上げる過程で生まれる「メイラード反応」※による香ばしい風味が特徴です。これらの香りを引き立てるコーヒーを選ぶことで、香りの調和が生まれます。

※メイラード反応…糖とアミノ酸が加熱されることで、色や香りの変化を引き起こす化学反応。


パンの種類別おすすめのコーヒーマリアージュ

シンプルなパンや果実系のパン × 「酸味」が特徴のコーヒー

小麦の香りを楽しむシンプルなバゲットやトーストには、軽やかな酸味を持つ浅炒りのコーヒーがぴったり。特に、エチオピアやタンザニア産のコーヒーは、ナッツのような香ばしさとフルーティーで華やかな酸味を持ち、小麦の風味を引き立ててくれます。

【おすすめの組み合わせ】

バゲットトースト フルーツジャム添え × モカ&キリマンジァロ
エチオピアモカのもつ柑橘系やベリー系のフレーバーがジャムの甘酸っぱさを引き立て、小麦の香ばしさとも絶妙にマッチします。
ストロベリーやラズベリーなどのベリー系のジャムならベリーの濃厚な風味感が際立ち、オレンジマーマレードなら柑橘の爽やかさが引き立ちます。
朝食やブランチに、シンプルながら奥深いコーヒーマリアージュをお楽しみください。

☑エチオピア・タンザニア産のコーヒーがおすすめ
☑ 焙煎度合いは浅炒り~中炒りがおすすめ

しっかりした味わいの惣菜パン × 「バランス」のとれたコーヒー

惣菜パンやバターの風味がリッチなクロワッサンには、程よいコクとマイルドな苦味を持つ中深炒りのコーヒーがおすすめ。パンの旨味を引き立て、全体のバランスを整えます。

【おすすめの組み合わせ】

メープルベーコンエッグマフィン × ホンジュラス&コロンビア
ホンジュラスのやさしい甘みとナッツのニュアンスがメープルの甘さや卵のクリーミーさを引き立て、コロンビアのチョコレートやキャラメルのフレーバーがベーコンの旨味と調和。ほどよい酸味と滑らかなボディが、マフィンのリッチな味わいを軽やかにまとめます。

☑中南米産( ホンジュラス、コロンビア、グァテマラなど)のコーヒーがおすすめ
☑ 焙煎度合いは中炒り~中深炒りがおすすめ

スイーツ系の甘いパン × 「苦味とコク」が特徴のコーヒー

バターや乳製品を使ったフレンチトーストやチョコレートブリオッシュには、しっかりとしたボディと深みのある苦味を持つ深炒りのコーヒーがベスト。
甘さを引き締め、味わいにメリハリを生み出します。

【おすすめの組み合わせ】

チョコレートブリオッシュ × マンデリン&ブラジル
マンデリンのスパイスやハーブのような複雑な香りと、ブラジル特有のナッツやカカオの香ばしいフレーバーが、チョコレートのリッチな甘みを引き立てます。深炒りならではの滑らかな苦味とコクがブリオッシュの濃厚な味わいを整え、心地よい余韻を残します。

☑ 苦味がしっかりとしたインドネシア、ベトナム産の他、ブラジル産のコーヒーがおすすめ
☑ 焙煎度合いは深炒りがおすすめ

酵母由来の発酵香が豊かなパン ×「 甘く香ばしい風味」が特徴のコーヒー

カンパーニュやライ麦パンのように、酵母の発酵香が際立つパンには、ナッツやキャラメルの甘く香ばしい風味を持つ中のコーヒーがおすすめ。
パンの複雑な香りと調和し、コーヒーの持つやさしい甘みがさらに引き立ちます。

【おすすめの組み合わせ】

・サワードゥのクリームチーズ添え × 鑑定士の誇りスペシャルブレンド
ブラジル産コーヒーのナッツのような香ばしい風味が、クリームチーズのまろやかさと絶妙にマッチ。
程よい苦味と穏やかな酸味がバランスを整え、後味には心地よい甘みが広がります。

☑ ブラジル、コロンビア産のコーヒーがおすすめ
☑ 焙煎度合いは中炒りがおすすめ

パンの種類に合わせてコーヒーを選ぶことで、お互いの風味を引き立て、より深い味わいを楽しめます。朝食やブランチ、デザートタイムなど、シーンに合わせたコーヒーマリアージュをお楽しみください。


パンと一緒に味わいたい春のカフェオレ

陽射しがやわらかくなり、心も軽やかになる春の季節。そんな時にぴったりなのが、ほんのり甘く、すっきりとした口当たりのカフェオレ。春らしい軽やかな甘みを引き立てるレシピをご紹介します。

「グァテマラ」は、中南米のコーヒー産地です。コーヒーマシン「ドリップポッド」専用カプセルの「グァテマラ&コロンビア」は、チョコレートを思わせるこっくりした甘みとコクが特徴です。

また「ブルーマウンテン」は、ジャマイカのブルーマウンテン山脈を産地としたコーヒーの銘柄です。ブルーマウンテンは「コーヒーの王様」とも言われ、高品質なコーヒーとして世界中のコーヒーファンに愛されています。

ドリップポッド専用カプセル「ブルーマウンテンブレンド」は、苦味、酸味、コクが見事に調和したブレンドです。ブラウンシュガーを思わせる上質な甘みが、飲んだ人を至上のリラックス気分に誘うでしょう。

※参考:専用カプセル | ソロフレッシュコーヒーシステム株式会社

春のはちみつ豆乳オレ

ミルクと相性のいい、グァテマラ& コロンビアで、春の訪れの季節にぴったりな、ほのかな甘みと豆乳本来のやさしいコクを際立たせた、華やかな印象のカフェオレアレンジ。
トッピングには、豆乳と相性の良い抹茶を添えて、風味の立体感を出すとともに、見た目にも春らしい一杯です。

<材料>
・グァテマラ&コロンビア 70ml
・豆乳 200ml
・はちみつ 大さじ1.5
・抹茶パウダー 適量

<作り方>
❶はちみつを入れたカップをセットして、コーヒーを濃いめに抽出。
(COFFEE/Strong/湯量1)

❸仕上げに抹茶パウダーをお好みでふりかける。


いちご香るカフェオレ

フルーティーで華やかな甘い香りのエチオピアモカと相性の良いフルーツを組み合わせたアレンジに。いちごの食感楽しい、春を口いっぱいに感じる一杯。

<材料>
モカ& キリマンジァロ 100ml
はちみつ 大さじ1
牛乳 100ml
いちご ※いちごジャム代用可 適量
ココアパウダー お好みで

<作り方>
❶カップに細かく潰したいちごを入れ、はちみつを加えて果肉となじませる。

❷❶【COFFEE/Standard/ 湯量2】モードでコーヒーを抽出。
※濃いめがお好みの方はStrong で抽出

❸②のカップに温めたフォームミルクを注いで出来上がり。
(電子レンジ600w 45~50秒目安)

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